眉村卓
本名:
村上卓児
年譜:
昭和9年(1934)
10月20日:大阪市西成区松原通に生まれる。
昭和16年(1941)
4月:大阪市立岸里国民学校に入学。
昭和20年(1945)
3月:大阪空襲で被災、堺市中田井出町に転居。堺市立錦綾国民学校へ転校。
12月:大阪市阿倍野区へ転居。大阪市立晴明丘国民学校へ転校。
昭和22年(1947)
4月:大阪市立阿倍野第四中学校(現在の松虫中学校)に入学。
昭和23年(1948)
学区改編により大阪市立阿倍野第三中学校(現在の阪南中学校)へ転校。
昭和25年(1950)
4月:大阪府立住吉高等学校に入学。俳句部と新聞部に入部。3年生では自治会役員を務めた。
昭和28年(1953)
4月:大阪大学法経学部に入学。
9月:柔道部に入部。
昭和30年(1955)
法経学部分離にともない、経済学部を志望。予算統制論専攻。
昭和32年(1957)
3月:大阪大学経済学部卒業。柔道部主将。
4月:大阪窯業耐火煉瓦株式会社入社。岡山県和気郡日生工場に赴任。鴻志寮という独身寮に入る。総務課庶務係。
昭和33年(1958)
2月:大阪本社に転勤。資材課勤務。
昭和34年(1959)
9月:高校の同級生であった森川悦子と結婚。
昭和35年(1960)
SFの同人誌「宇宙塵」に参加。筆名を眉村卓とする。
当時はSFという言葉が通用せず、一般には空想科学小説と呼ばれていた。「宇宙塵」での最初の掲載作品は「その夜」
- その夜(『宇宙塵』)
昭和36年(1961)
「宇宙塵」に書いたショートショート「役立たず」等5編ともう1編が、「ヒッチコック・マガジン」に掲載される。
早川書房・東宝共催の第1回日本SFコンテストで「下級アイデアマン」が2席に入り、改稿の上、「SFマガジン」に掲載される。
- 下級アイデアマン(『SFマガジン』)
昭和38年(1963)
1月:長女知子出生。
9月:大阪窯業耐火煉瓦株式会社を退社。
10月:株式会社大広 常勤嘱託コピーライターとなる。
昭和42年(1967)
- 天才はつくられる(学研『中一コース』『中二コース』)
- ぼくは呼ばない(学研『高二コース』)
昭和43年(1968)
昭和45年(1970)
- あの真珠色の朝を…(『小説新潮』昭和45年5月号)
昭和46年(1971)
- 真昼の断層(『小説新潮』昭和46年3月号)
- 狂った夜明け(『小説新潮』昭和46年7月号)
- 錯視症(『別冊小説宝石』昭和46年9月号)
- マリオネット(『NDO』昭和46年11月号)
昭和47年(1972)
- ブルー・ブラック(『NDO』昭和47年1月号)
- 魔力(『月刊エコノミスト』昭和47年4月号)
- 工場(『月刊エコノミスト』昭和47年6月号)
- 厄介者(『月刊エコノミスト』昭和47年8月号)
- 自動化都市(『月刊エコノミスト』昭和47年11月号)
昭和48年(1973)
10月10日:「C席の客」(角川文庫)初版発行
- 教えてくれ(『問題小説』昭和48年9月号)
昭和49年(1974)
7月31日:「二十四時間の侵略者」(秋元文庫)第1版発行
9月1日:「あの真珠色の朝を…」(角川文庫)初版発行
- 島から来た男(『野性時代』1974年10月号)
- 名残の雪(『野性時代』1974年11月号)
昭和50年(1975)
4月20日」「なぞの転校生」(角川文庫)初版発行
8月10日」「ワルのり旅行」(角川文庫)初版発行
- “あした”のために(『野性時代』1975年6月号)
- 思いあがりの夏(『野性時代』1975年11月号)
昭和51年(1976)
10月10日:「地球への遠い道」(角川文庫)初版発行
10月30日:「まぼろしのペンフレンド」(角川文庫)初版発行
12月20日:「異郷変化」(角川文庫)初版発行
- 子供ばんざい(『野性時代』1976年4月号)
- 彼をたずねて…(『小説現代』昭和51年5月号)
- 遠慮のない町(『小説ロマン』昭和51年6月号)
- 迷路の町(『小説ロマン』昭和51年9月号)
- 待っていた奴(『小説現代』昭和51年11月号)
昭和52年(1977)
6月10日:「思いあがりの夏」(角川文庫)初版発行
10月30日:「幻影の構成」(角川文庫)初版発行
- 出て下さい(『短歌』昭和52年2月号)
- 白い小箱(『週刊小説』昭和52年5月20日号)
- 執筆許可証(『小説推理』昭和52年8月号)
- 走馬燈(『週刊小説』昭和52年9月2日号)
昭和53年(1978)
5月30日:「奇妙な妻」(角川文庫)初版発行
5月30日:「EXPO '87」(角川文庫)初版発行
6月10日:「変な男」(角川文庫)初版発行
昭和54年(1979)
- 特別検討室員(『小説現代』昭和54年3月号)
- 実直な上司(『小説現代』昭和54年7月号)
- おだての階段(『小説現代』昭和54年12月号)
昭和55年(1980)
1月10日:「つくられた明日」(角川文庫)初版発行
5月10日:「天才はつくられる」(角川文庫)初版発行
9月25日:「地獄の才能」(角川文庫)初版発行
- その他大勢(『小説現代』昭和55年5月号)
- 点滅(『野性時代』1980年6月号)
- GGホテル(『小説現代』昭和55年11月号)
- 逢魔が時(『野性時代』1980年11月号)
昭和56年(1981)
1月25日:「ねじれた町」(角川文庫)初版発行
3月15日:「滅びざるもの」(徳間文庫)初版発行
5月15日:「泣いたら死がくる」(角川文庫)初版発行
6月10日:「とらえられたスクールバス 前編」(角川文庫)初版発行
10月10日:「とらえられたスクールバス 中編」(角川文庫)初版発行
- 傾いた地平線(『野性時代』1981年5月号〜8月号)
- 鶏口太郎(『小説現代』昭和56年6月号)
- 妙な仕草(『小説現代』昭和56年10月号)
- 秋の陽炎(『野性時代』1981年11月号)
昭和57年(1982)
10月30日:「ポケットのABC」(角川文庫)
- 枯れ葉(『野性時代』1982年2月号)
- 明鏡会(『小説現代』昭和57年4月号)
- 素顔の時間(『野性時代』1982年5月号)
- 出色の新人(『小説現代』昭和57年7月号)
昭和58年(1983)
7月10日:「白い小箱」(角川文庫)初版発行
7月25日:「とらえられたスクールバス 後編」(角川文庫)初版発行
10月15日:「鳴りやすい鍵束」(徳間文庫)初版発行
- 露呈の顔(『小説現代』昭和58年1月号)
- 少し高い椅子(『野性時代』1983年5月号)
昭和59年(1984)
8月15日:「遥かに照らせ」(徳間文庫)初版発行
11月15日:「幻の季節」(ケイブンシャ文庫)第1版発行
昭和60年(1985)
3月末:FM大阪「男のポケット」終了
9月25日:「二十四時間の侵略者」(角川文庫)初版発行
昭和62年(1987)
2月15日:「不器用な戦士たち」(講談社文庫)第1版発行
9月25日:「傾いた地平線」(角川文庫)初版発行
昭和63年(1988)
2月10日:「素顔の時間」(角川文庫)初版発行
平成3年(1991)
11月15日:「こんにちは、花子さん」(ケイブンシャ文庫)第1版発行
平成4年(1992)
3月25日:「怪しい人びと」(新潮文庫)初版発行
平成7年(1995)
1月15日:「魔性の町」(講談社文庫)初版発行
平成25年(2013)
5月19日:「駅にいた蛸」(双葉文庫)第1版発行
令和元年(2019)
11月3日:逝去