ニフティが3GBという容量を無料でも使えるウェブメールサービス
Mail@niftyをはじめた。なぜISPのニフティがGmailやYahoo! Mailに対抗しなければならないのか。それはISPにとってメールアドレスが顧客をつなぎ止めておく最強の武器だったからだ。これまで一般的な日本のインターネットユーザは、ISPが提供してくれるメールアドレス、メールサービスを本家にしていた。ISP以外のサービスに登録するときや、ちょっと知り合っただけの他人とメールをするときには、フリーメールのアドレスを使っていた。プライマリーのメールアドレスは、銀行の口座のように大切にされていた。フリーメールは、それほど軽く見られていた。機能も容量も、そしてウェブメールなので操作性に劣っていたから仕方あるまい。ところが2GBを提供してくれ、機能もAJAXを多用して操作性にも問題ないGmailの登場はウェブメールの優位性を見せつけてくれた。つまり、メーラーというアプリケーションのインストールや設定が必要ない、メールが増えることでメーラーの動作が悪くなることがない、パソコンを買い替えるたびに過去のメールを失わなくていい、自分のパソコンがなくても他人のパソコンででも自分に届いたメールを確認することができる、というような点だ。もうメーラーは捨てるべき時代になっている。フリーメールを本家にされてしまうと、同じISPに固執する必要はなくなる。安いISP、回線速度の質がいいISPにどんどん乗り換えて行けるようになる。会員数は限界に来ており、ISPは会員の食い合いになるからフリーメールよりも優れたメールサービスで優位になろうという戦略はありえる。
てなことを考えつつ試しに登録してみたが、いきなりニフティは障害を起こしている。
「【お詫び】
現在、新規の無料メールアドレス(@nifmail.jp)が取得できない状態が発生しております。
大変、ご迷惑お掛けいたしますが、復旧まで、しばらくお待ちください。」
優位に立とうという戦略だったのに、これでは逆効果になってしまう。そもそも、100年間使える容量を提供するなんて安易な罠を使うくらいだから準備が甘いんだろうなあ。