June 30, 2007

『三種の神器―謎めく天皇家の秘宝』 (稲田 智宏)

“三種の神器”という言葉と、その3つが、それぞれ剣、玉、鏡であることぐらいは知っているけど、それらがどこからもたらされ、どんな歴史を経て今に至ってるかを解説してくれる本だ。
魔力があるんだろう、なんてえことをまずは考えるけど、そういった言い伝えはほとんどないらしい。それどころか、祟られるということで本物は伊勢神宮や熱田神社に祀られ、その代わりのものが皇居にあるそうだ。なあんだレプリカか、と思っては行けない。長い年月を経ても同じものである必要ではなく、“形代”として同じ神が宿ればそれはそれぞれの神器なのだ。ちなみに鏡は最初と同じものが伊勢神宮に残っているらしい。まあ一番興味あるのは、それぞれがいったいどんな姿形をしているかということだけど、天皇でも見ることは無いらしい。歴史上、覗いちゃった人たちはいるそうだけどね。特に、玉は本当に玉なのかどうか分からないというんだから、よけい見たくなってしまう。




"三種の神器―謎めく天皇家の秘宝" (稲田 智宏)

June 29, 2007

パット・オースティンのオレンジ色が奇麗です


Pat Austin
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パット・オースティン(Pat Austin)が咲きました。一ヶ月ほど前に買ったばかりで、買ったときから黒点病になってるのはわかっていたけど色が奇麗そうなので開花を待ちに待ってました。あきかわらず病気の方は残っていて心配だけど、花は元気そうです。オレンジ色のバラもいいものです。

June 24, 2007

携帯電話向けのサービスを開発中。テストに協力していただける方を募集しま す。

約1年前から携帯電話向けのサービスを企画しはじめ、やっと開発も最終段階に近づいてきた。まだかなり荒削りなので、あるべき機能が無かったりするけど、私が自信を持っておすすめできるいいサービスにできあがってきました。そこで、このサービスのテストに協力いただける方を募集します。実際にテスト開始になるのはもう少し先かもしれませんが、ご了承の上、私宛に携帯電話のメールアドレスをご連絡ください。

それはどんなサービスかですが。簡単に言えば、今まで携帯電話のメールでできなかったことが、携帯電話のメールをいつも通り使っているだけでできてしまいます。携帯各キャリアーに同様のサービスはありません。Gmailをある意味凌いでいると自負しています。サービスの名称は「neer」。

よれよれになってきたGeoCitiesのTシャツ


GeoCities
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Tシャツで10年くらい着ているものが何枚もあるんだけど、この写真はその一枚でかつもっとも愛着のあるもの。アメリカのジオシティーズの当時の担当者が送ってきてくれたものだ。私もジオシティーズの担当者であったからでもあるけど、ロゴ周りのデザインも気に入っている。Tシャツ自体はかなり疲れてきたけど、まだまだ着れるな。そういえば、日本のジオシティーズでも昔のロゴでTシャツを作ったなあ。

同じ味噌を買ってしまう不思議

年を取ってきて記憶力が悪くなってきたというほどのことでもないはずだが、全く同じ味噌をスーパーで買ってきてびっくりしたことがある。スーパーに行けば、味噌は20種類は並んでいると思う。有名なブランドがあるわけではなく、ネーミングもパッケージも似たり寄ったりなので、買うときには製品の特徴をパッケージの文言から読み取り、無添加かどうか、赤みそか合わせ味噌かなんてえことを考えながら選ぶわけだ。選択項目は片手以上あるはずで、その選別から2回続けて選んだことになる。それだけ自分の中にある好みは揺らがないんだなあということにびっくり。そしてなんと同じときに購入したポテトチップスと全く同じものがまたもや買い置きされていたのであった。

June 23, 2007

デプレ・ア・フルール・ジョーヌが咲いていた


Desprez a Fluer Jaune
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デプレ・ア・フルール・ジョーヌ(Desprez a Fluer Jaune)が今年も咲きました。たくさんの花をつけています。淡いアプリコットの色合いはとても美しく、香りもとてもいい。寒冷地でも冬を越して元気に育つようです。

June 17, 2007

浅草、浅草寺、雷門、隅田川


雷門
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つくばエクスプレスを通勤に使ってるので、浅草はいつも通過している。ということで、数年ぶりで浅草をぶらぶらしてみた。いやー、人の多さにはびっくりしました。もちろん観光地として特に外国人には面白いところだろうとは思うんだけど、けっこう若い日本人もいる。もっと寂れた感じになっているかと思ったけど、昔ながらの店舗も外装を奇麗にしていてテーマパークみたいになってる一角もある。
お昼は昭和6年創業という「つるや」といううなぎ屋さんでうな重とエビス黒ビールの小瓶。ここも十数年前に来た記憶がある。外の喧噪からを感じさせない、レトロな内装が落ち着きます。以前食べた上野のうなぎもそうなんだけど、スーパーのうなぎの味からみるとかなり薄味だけど、これが本来の味付けなのかもしれない。
隅田川公園にはほとんどホームレスの姿が無くなっているようだ。権力を見せつけるような墨田区役所もなにか違和感を感じる。東武の浅草駅に出入りする電車はあいかわらずかなりゆっくり走っている。こぎれいに改装された堤防には梅雨じゃないかのような暑さをしのいで休んでいる人たちがたくさんいた。

『騎士と妖精 ブルターニュにケルト文明を訪ねて』(中木康夫)

『騎士と妖精―ブルターニュにケルト文明を訪ねて (1984年)』(中木 康夫)を図書館から借りて読んだのだが、とても良い本だった。丁寧な取材と知識によって、ヨーロッパのケルト文化を歴史、風俗、伝説や童話もふまえてまとめられている。この前読んだグリム童話に関する本からも分からんだけど、ヨーロッパはキリスト教によって大きく変わった。学校の歴史じゃあこんなに教えてくれないけど、ヨーロッパの根底にはケルト文化が残ってるんだろうなあ。聖杯伝説や、アーサー王の物語、トリスタンとイゾルデ、青ひげ、ワーグナーの歌劇、さらにはジャンヌ・ダルクまでケルトとの関係を解説してくれる。歴史は面白い。

June 04, 2007

RSSCalendar がebayでオークションにかけられている

優れたカレンダーサービスの一つとして数年前に気になっていたRSSCalendarが創業者によってebayでオークションにかけられている。(「RSSCalendar Reaches The End Of The Road」)カレンダーサービスは、必要そうでなかなか使われないサービスだから苦労しただろうなあと思う。おまけにGoogle Calendarみたいな操作性もビジネスモデルも優れたのが現れるとなかなか付け入る隙は無くなる。早く見切りを付けてしまい、次の芽を探す。でも愛着あるサービスだから誰かに引き取ってほしい。なんてえことじゃないだろうか。
悲しさのもう一つは、オークションがたった5万ドルでスタートしているところだ。すごい金額でバイアウトできたサービスがある一方で、それなりの評価を受けてもこういう最後に行き着いてしまうものもある。たくさんのウェブサービスが世界中で次々に生まれているが、大成功をおさめる確率は低い。でも次のGoogle、つぎのYouTubeを夢見てチャレンジするのだ。がんばろう!


ISPが3GBの無料ウェブメールを提供する理由

ニフティが3GBという容量を無料でも使えるウェブメールサービスMail@niftyをはじめた。なぜISPのニフティがGmailやYahoo! Mailに対抗しなければならないのか。それはISPにとってメールアドレスが顧客をつなぎ止めておく最強の武器だったからだ。これまで一般的な日本のインターネットユーザは、ISPが提供してくれるメールアドレス、メールサービスを本家にしていた。ISP以外のサービスに登録するときや、ちょっと知り合っただけの他人とメールをするときには、フリーメールのアドレスを使っていた。プライマリーのメールアドレスは、銀行の口座のように大切にされていた。フリーメールは、それほど軽く見られていた。機能も容量も、そしてウェブメールなので操作性に劣っていたから仕方あるまい。ところが2GBを提供してくれ、機能もAJAXを多用して操作性にも問題ないGmailの登場はウェブメールの優位性を見せつけてくれた。つまり、メーラーというアプリケーションのインストールや設定が必要ない、メールが増えることでメーラーの動作が悪くなることがない、パソコンを買い替えるたびに過去のメールを失わなくていい、自分のパソコンがなくても他人のパソコンででも自分に届いたメールを確認することができる、というような点だ。もうメーラーは捨てるべき時代になっている。フリーメールを本家にされてしまうと、同じISPに固執する必要はなくなる。安いISP、回線速度の質がいいISPにどんどん乗り換えて行けるようになる。会員数は限界に来ており、ISPは会員の食い合いになるからフリーメールよりも優れたメールサービスで優位になろうという戦略はありえる。
てなことを考えつつ試しに登録してみたが、いきなりニフティは障害を起こしている。

「【お詫び】
現在、新規の無料メールアドレス(@nifmail.jp)が取得できない状態が発生しております。
大変、ご迷惑お掛けいたしますが、復旧まで、しばらくお待ちください。」


優位に立とうという戦略だったのに、これでは逆効果になってしまう。そもそも、100年間使える容量を提供するなんて安易な罠を使うくらいだから準備が甘いんだろうなあ。

June 03, 2007

『グリム童話の世界―ヨーロッパ文化の深層へ』(高橋 義人)

「シンデレラ」や「白雪姫」などで有名なグリム童話について生い立ちやキリスト教徒の関係、あるいはキリスト教徒以前のケルト文化との関係を丁寧に掘り下げて説明してくれるので、グリム童話の世界を興味深く読むことができた。そこで改めて感じたのは、童話というのは子供の教育の過程で生まれたんだろうなということだった。罪を犯せば罰せられる。誠実であれば幸福になれる。動物を大切にすれば、結果的に自分たちの生活に役に立つ。などなどの教えは、物語と一緒に記憶の奥に残る。何をすべきか、何はしてはいけないのかを、文字を読めなくても口伝えで継承して行ける。人間の深層心理に訴えるものが根底にあるから大昔の童話も残ってるんだろうなあ。




"グリム童話の世界―ヨーロッパ文化の深層へ" (高橋 義人)