November 30, 2005

軽井沢「ピレネー」


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Originally uploaded by ninomiya.
軽井沢六本辻にある昨年オープンしたレストラン。ガイドブックを見て雰囲気がよさそうなので行ってみた。
頼んだのはコースで、写真は2品選べる前菜の一皿。とても美味しい。メインの子羊のロースとは醤油ベースのソースをかけすぎて辛くなってしまった。肉そのものはプライムリブステーキのような感じでよかったので残念。最後の洋風お茶漬けも味付けが今一歩かな。
店には暖炉があって火のはぜる音が聞こえてくる。わざと質素にした内装は写真の魅力的な器とあわせて感じがいい。店の人間のサービスも文句なし。ただし、質素な雰囲気だといってもナプキンはつけてほしいな。
また行きます。

November 29, 2005

電通とテレビ局はインターネットでも独占しようと企んでいたわけだ

土曜日の日経新聞一面で電通とテレビ局がインターネットでの映像配信のために会社を設立して進めていこうとしていることが報じられていたが、月曜日、共同のリリースが発表された。

「電通、在京テレビ局5社とインターネット上の映像コンテンツ流通の活性化に向けた事業会社設立を検討」



日本テレビ放送網株式会社、株式会社東京放送、株式会社フジテレビジョン、株式会社テレビ朝日、株式会社テレビ東京および株式会社電通の6社は、ブロードバンド上にテレビのような簡便なインターフェースを構築し、ユーザーが安心して映像コンテンツを選択し、視聴できる場を整備し、コンテンツ流通を活性化することを目的とする事業会社設立に関する共同検討を開始致しました。各局が行うインターネット上の映像配信オンデマンド事業などをベースにしながら、有料・無料に関わらず、コンテンツ流通に関するあらゆるサービスモデルを模索して参ります。



このリリースから読めそうなのは結局、「テレビ広告は美味しいから他の会社、特にIT企業なんかは参加させてやらないよ」ということだろう。いやいや、ここまで考えているとは思いませんでした。力を合わせれば強すぎます。「コンテンツ流通」という言葉を言い切るところに彼らの自信を感じる。インターネット関連会社は太刀打ちできないのではないでしょうか。インフラまわりをお手伝いぐらいになってしまうのではないだろうか。

さてIT企業側の戦略はだが、私は下記のニュースにあるBrightcoveの狙っているビジネスモデルではないかと考えている。
「Brightcove、ビデオコンテンツ配信で AOL と提携」

November 23, 2005

テレビ局とインターネットでの動画配信

地上波のテレビを見る時間が減り、その代わりにインターネットを使う時間が増えていく傾向はこの先も続くだろう。だって、インターネットは個人の好みにあったニッチな情報を出してくれる情報量と、その仕組み(検索エンジン、AdWords、AdSense、SNS、RSS)が育ってきているからだ。地上波だけでいつまでも巨万の利益を上げていけるはずが無い。地上波でのリーチが下がっていけば広告収入は減るのは当然だから、将来のことを考えれば、別の収入源を確立しなければならない。答えはインターネットにあるかもしれないというのはどこのテレビ局でも考えているに違いない。それが具現化しているのは、「フジテレビ On Demand」であり、「TBS BooBo Box」であり、「第2日本テレビ」だ。

しかし、この3つはフジテレビおよびTBSと日本テレビで大きく異なる点がある。フジテレビとTBSがISPなど他社を介して販売しているのに対して、日本テレビは出していない。つまり、前者は自社の番組を二次利用して販売益を得ようというアプローチをとっているが、後者はそのサービス名のように地上波以外に新たなチャンネルを作ろうとしているのだ。
そもそもテレビ局の強みは、5つ前後の選択しから選んでもらえるというおいしいチャンネルを持っていることにほかならないだろう。インターネットに進出してきても、その強みを維持しようという施策であるべきだと思う。フジテレビやTBSのやっていることはテレビ局がまず狙うべきことではないはずだ。コンテンツホルダーならどこでもできることなのだから、わざわざやらなくてもいい。3つのテレビ局の中では日本テレビが最もインターネットへの戦略は考えているように思う。

だからといって日本テレビがこのままでうまく行くとは思えない。だまっていてもなかば視聴者を獲得できる地上波とインターネットは違うからだ。(ネットレイティングスのインターネット視聴率調査で各テレビ局のサイトは上位にはある。)地上波のコンテンツは全てテレビというデバイスから供給されるような、唯一のコンテンツ供給源をインターネットに作り上げなければならないだろう。それを日本テレビが単独で成功させることは難しい。インターネットに強い企業とタッグを組むのが賢い選択肢であろう。簡単に言えばインターネットで動画配信の覇権を取ろうとしているところ(それはGyaO?、いえもちろんTV Bank)と日本テレビがエクスクルーシブで組むのが最良だと思う。インターネット上の視聴者へのリーチを提供してくれるところにいることが、テレビ局の将来の成功を左右することになるような気がする。

November 19, 2005

大倉陶園の「ハピネス」


ハピネス
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大倉陶園のアウトレットをのぞくと今まで見たことの無いシリーズが販売されていた。白磁でそこに青の絵というのはいかにも大倉陶園らしい。「ハピネス」という今年発売されたものらしい。
風紋のような浮き彫りの模様がユニークで、白地と青いクローバーとのバランスがとてもいいと思う。
アウトレットなので半額だったが、一番気に入った楕円形の皿は、シリーズの他のものの値段と比べると気軽に手が出せるものではなかったので、第二候補の湯のみを購入した。

November 17, 2005

どんどん右傾化していくのでしょうか

靖国参拝は単なる儀式にすぎないようにおもうが、小泉首相になってから右寄りになってきているし、独裁政治の前触れのような怖さをなんとなく感じていたが、森永卓郎氏が日経BPに掲載したコラムにはっとしてしまった。
動きは組織的に、もっと大々的に行なわれているのかもしれない。

小泉総理改革解説(第6回)[森永卓郎氏]/SAFETY JAPAN 2005 [コラム]/日経BP社

民主党代表の前原誠司氏も右寄りな人らしいのだ。憲法改正も“自衛軍”も粛々と進められていくのだろうか。

前原氏は、代表就任前は、民主党の「次の内閣」の防衛担当大臣であった。彼は、「戦力の不保持」を規定した憲法9条第2項の改正を以前から表明しており、「集団的自衛権」についても「行使するべき」という考えを述べている。

おまけに、「共謀罪」を盛り込んだ組織犯罪処罰法の改正というのも、マスコミは書かないが進んでいきそうで、森永氏曰く、戦前の治安維持法と同様の法律らしいのだ。

「共謀」は、予備よりもさらに手前の段階であり、相談や議論をしている状態を指す。これは、言うまでもなく現行法では無罪である。
ところが、今回の改正案によると、最高刑4年以上の刑事罰をともなう犯罪について、共謀罪を幅広く適用するという。
もし、この法律が通過するとどうなるか。
たとえば、私が居酒屋で知人と話をしていて、「小泉の野郎、殴ってやりたいぜ」などと言うと、それだけで暴行罪の共謀に問えるというわけだ。

太平洋戦争で懲りたはずの日本がまた同じ過ちを犯すようなことは無いことを祈りたい。

November 06, 2005

なぜ楽天はTBSが欲しいのか

ライブドアがニッポン放送およびフジテレビを傘下におさめようとしたのはうまくいかなかったが、今度は楽天がTBSを狙っている。なぜIT企業はテレビ放送局を手中におさめたいのか。

それは地上波のチャンネルを持つことができるということにつきると思う。いくらネット企業がインターネットの視聴率を獲得しても1,000万人を超えるような視聴者を取ることはかなり難しい。対してテレビ局はだまっていても人口の1/5くらいの視聴者にアプローチできてしまう。テレビは電源をつければ情報がプッシュされてくるが、インターネットは情報をプルしなければならない仕組みなので、IT企業にとってテレビ局はうらやましい。つまり、さらに楽天の知名度を高め、自社のショッピングモールに誘導するためのプロモーションチャネルとしてテレビ局を独占することは非常に効果的だ。新規参入なんて不可能だろうから、大枚はたいても買いたいのです。

これに対してテレビ局側はこれまでに放送した番組をインターネットに流すコンテンツとして価値があると考えているように思う。いかにヒットした番組と言えど、ネットで売るのは至難の業であることを知らないからまあ仕方ないかもしれない。水戸黄門をネットで有料配信するよりも、地上波で再放送して広告収入を得る方が楽だし、儲かるはずだ。フジテレビも、TBSも、日本テレビも有料配信をはじめたが、なぜわざわざ自らネットで配信しようとするのか理解に苦しむ。楽天は水戸黄門なんておまけくらいにしか考えてないんじゃないの。

ところで、私はテレビ局が持っているもので非常に魅力的なのは、動画コンテンツの制作能力だと思っている。ネット企業では経験者をリクルートしないかぎり、動画番組を一から作る技術も、ノウハウも、品質も持ち合わせてはいない。だから、ネット企業各社は地上波や映画ですでに消費されたコンテンツを買い集めて売るということになっている。

では、ネット企業とテレビ局はどういう戦略で行けば良いのか?
たぶんネット企業の狙うところは変わらないので、やはり買収を狙うだろう。テレビ局は買収されないようにがんばり、番組(コンテンツ)は、ローリスク、ローコストで、動画配信ネット企業に卸す、ということではないかと思う。

November 04, 2005

泥棒!

2週間ぶりで某所に来てみると、腰を痛めながら植えたバラ5株のうち2株が掘り返されて盗まれていた。
ものを盗まれた、なんてこれまでの人生の中でもほとんどないがよりによってバラとは。
まあ、ホームセンターで1株1,000円で安売りされていた苗木だから経済的な損失は大きくないんだけど、くやしいのは、そのバラはピンク色のきれない花を咲かせていたはずで、それを楽しみしていたからだ。つまり、その悪党は花の咲いているバラを盗んでいったというわけだ。うー、くそー、奇麗な花を返してくれー。