日経BP社が今週発表したアンケート結果「成果主義によって職場の士気低下、うつにも」が興味深い。「こころの健康」というテーマで、成果主義と健康の問題が浮き彫りにされている。
アンケート結果によると、成果主義を導入しているのは78.7%に上る。成果主義が、職場の人間関係にどのような影響を与えているかという設問には、36.7%の人が士気の低下を上げ、士気は向上しているとする21.8%を上回る。また、17.1%の人は、職場でパワーハラスメントが増えていると答えている。さらに、自信あるいはまわりで鬱になった人がいるとしたのは41.6%と、驚くべき数字になっている。
年功序列が終焉し、成果主義はあたりまえになった。成果主義といっても、そこはリストラとのセットだから、多くの平凡なサラリーマンにとってはマイナスの結果しかもたらさないだろう。たぶん、年功序列では9割の社員に恩恵が与えられていたのが、成果主義では1割の社員にしか恩恵が与えられない、というような感じではないかと思う。成果主義で平均点を取れないサラリーマンはどう救われるのだろう。
Posted by nino at July 7, 2004 01:11 AM | トラックバック