1人の女性が生涯に生む子供の数(合計特殊出生率)が、1.29と前年の1.32を大きく下回ったニュースに関して、昨日の日経新聞の解説が注目された。厚生労働省は毎年この数字を発表しているが、今年は例年よりも遅かったというのだ。これは明らかに年金改革法案の審議に関係している。
読売新聞も次のように伝えている。
小泉首相が勤務実績がないのに厚生年金に加入したことへの開き直りといい、完全に野党を無視した参院厚生労働委員会での採決といい。強引さには怖くなる。
政体循環史観によれば、僭主政・寡頭政・衆愚政が循環し、「次第に市民は政治に興味を失い、周りに流されて深く考えなくなる大衆政治…すなわち衆愚政に堕ちる。ここで、変革を起こす英雄が登場し、人々は喝采のうちにこれを王とし王政が始まる。」(憲法改正)日本は衆愚政から、今小泉首相によって僭主政に踏み出しているのではないだろうか。小泉首相のプロパガンダには注意しなければならない。