May 22, 2004

音楽著作権の使用料徴収額は増えている

社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)が2003年度の使用料徴収額を19日に発表した(プレスリリース資料)。

2003年度JASRACにおける使用料等の徴収額は、およそ1,094億7,000万円でした。これは昨年度に較べて3.2%の増となっています。 2003年度はCDの生産実績の不振が続き、オーディオディスクの徴収額はおよそ282億7,000万円、前年度比91.6%と5年連続で前年度を下回る結果となりましたが、DVDの売上が好調であったことからビデオグラムの使用料が大きく伸びたこと、マイク一体型カラオケが好調であったこと、放送使用料、また着信メロディデータ配信を中心とするインタラクティブ配信の使用料が堅調な伸びを示したことにより、徴収総額では前年度実績を上回ることができました。

これによれば、なんと前年度に比べて3.2%徴収額は伸びている。CD販売の不振は、DVDやデータ配信の伸び補われているわけだ。CD売り上げの不振がコピーや逆輸入CDによるとされて、音楽業界そのものの危機のように思い込んでしまうが、実は著作権者の危機ではなく、レコード製作販売業界の危機なのね。海外盤CDの輸入禁止への反対運動のとおり、CD販売不振のあおりで洋楽を愛好するものにとっては大問題なんだけど、この大問題が音楽配信のメディア防衛ということが本質であったことに気がついた。(遅いかな?)

着メロや、iTunes + iPodの隆盛のように、既にCDから電子データに音楽配信は動き始めているのだろう。そこでCDに音楽業界がこだわる事自体間違っていることだと思う。CDを所有する魅力を持つ人もいるかもしれないが、場所をとらず、好きな時に好きな曲を瞬時に聞くことができる方が、私として魅力的だ。CD業界は、あきらめなさい。音楽家は傍観するな。

Posted by nino at May 22, 2004 12:15 PM | トラックバック
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