March 03, 2004

そろばんとポール・モーリア

小学3年生から小学6年のはじめまでそろばんを習っていた。なぜ習い始めたのか記憶にないが、たぶん同級生が習っていて自分もということではじめただろう。
あすなろ珠算研究会(同じ町にはもう無いが、隣町瀬上にはまだあるようだ)という塾で、農家の離れのような建物で運営されていた。先生は菅野さんという桑折町伊達崎にお住まいの方だった。当時30才代前半かな、熱意をもって指導してくれるとてもいい先生だった。小学校でフナの解剖をやるとき、何匹も捕まえて提供してくれた、なんてえこともあった。
そろばんの方は、5年生まではそれなりにがんばって、福島県北大会では入賞して賞状ももらった。塾ではレベルが高くなるにしたがって遅い時間のクラスになるが、いつしか一番最後のクラスに入っていた。ちょっと離れたところから通ってくる生徒がおり、先生も隣町から通ってくるので、最後のクラスが終わると遠くの生徒は車で送ってくれた。私は近いところに住んでいたのにいつも乗せてもらっていたと思う。普段乗れない車に乗れるのがうれしかったからだったからに違いない。先生の車には8トラックのデッキがついていて、送ってくれるときにはそれで音楽を聴く。その音楽の中で一番好きだったのが、ポール・モーリアの「恋はみずいろ」であった。送ってもらう度に聞いていたように思う。
いろいろ自分なりの理由があって6年生になると塾はやめてしまった。大会を前にした時期だったはずで、先生には大変申し訳無く思っている。ポール・モーリアの優しい調べとすばらしい先生のイメージがリンクして記憶に焼きついている。

Posted by nino at March 3, 2004 10:40 PM | トラックバック
コメント

映像と音楽がリンクして記憶に残っていること、よくありますね。でも、こういう素敵な記憶であれば音楽を聴いて時々思い出したいものです。

Posted by: atu at March 4, 2004 04:51 PM

パチンコ屋 = 軍艦マーチ
卒業式 = 仰げば尊し
こういうリンクを持っているヒトは多そうね

Posted by: nino at March 4, 2004 04:59 PM
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