図書館で題名が目を引き借りて読んだ本が良かった。『ネットは新聞を殺すのか』という題名から想像したのは、新聞業界から見たネットを否定し、新聞を擁護する内容であったが、予想に反して両方を事例や最近の状況をもとに冷静に分析している。特にウェブログについてもかなりウェイトが高い。とてもよく分析されていると思う。1ページ目から、「ウェブログ対ニューヨークタイムズ」である。なにやら、ユーザランド・ソフトウェアのデイブ・ワイナー(「Scripting News」という有名なブログの著者といったほうが早いかな)とニューヨークタイムズのマーティン・ニセンホルツが、2007年末に1000ドルを賭けた勝負をするそうだ。
さて、その新聞の行方に付いては、次のくだりに同感だ。
すなわち、次のようになるんじゃないかな。
1) 最新の事実を詳細に正確に伝える(新聞社のウェブサイト)
2) その事実をから一般の人たちがネットで論議する(ウェブログ)
3) 事実に関する解説、論評、付加的な情報を提供する(新聞紙)
ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア
国際社会経済研究所