August 21, 2003

フリーエージェントと知識労働者

最近読んだ二冊の本に共感した。

『ネクスト・ソサエティ』(P.F.ドラッカー) 「知識労働者にとって重要なことは、第一に組織が何をしようとしており、どこへ行こうとしているかを知ることである。第二に、責任を与えられ、かつ自己実現することである。もっとも適したところに配置されることである。第三に、継続学習の機会をもつことである。そして、何よりも敬意を払われることである。彼ら自身よりも、むしろ彼らの専門分野が敬意を払われることである。」
『フリーエージェント社会の到来』(ダニエル・ピンク) フリーエージェントとは、「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた」人々。

実力主義とリストラが共存する現在の状況において、働く我々が、普遍的に到達できるひとつの目標は、自分の興味の高い専門分野でより高いレベルに進むことではないかと思う。
その達成感を糧にすれば、会社への就職を果たせないでいる中高年者も、フリーエージェントとして自分達が蓄積してきた知識や技術を、短期であれなんらかのプロジェクトで活かしていくということはできるのではないだろうか。これこそ実力主義とリストラの共存の結果ではないか。日がまた昇るための変革がこれで果たせるのではないだろうか。

Posted by nino at August 21, 2003 12:30 AM | トラックバック
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