映画『卒業』の続編小説
日本で1968年に公開された映画『卒業』は、そのあまりにも印象的なラストシーンが有名だろう。迷える青年を演じたダスティン・ホフマンは、この映画でスターになって行ったように思う。サイモン&ガーファンクルの『ミセス・ロビンソン』は、この映画を象徴する名曲だけど、そのミセス・ロビンソンを演じたアン・バンクロフトは妖艶に美しく、その娘であるキャサリン・ロスもまた美しかった。
ベンジャミンとエレインは手を取り合ってバスに乗り込み、最後部に座り、笑顔で映画は終わる。でもその笑顔が将来を何か暗示しているかのようでもあって気になっていた。映画は好きだし、最後の結末に対して二人に拍手を送りたいが、結婚生活はうまくいかないだろうなあと想像していた。
たぶん映画を見た多くの人が彼らの将来を知りたがっていたはずだが、この小説『「卒業」Part2』(チャールズ・ウェッブ)が長年の疑問に応えてくれる。あの映画から11年。二人は結婚して東海岸に移り住んでいる。男の子二人の両親であるが、子供たちは学校に通わせず自宅で教育している。原題は『HOME SCHOOL』。読み終えてみるとこの原題の方が小説のタイトルとしてぴったりだということが分かる。子供を正規の学校に通わせようとさせる教育委員会との争いから話は展開して行くが、映画のラストシーンでとんでもないことをしでかしたベンジャミンなので、今回もとんでも無い作戦がさらに波紋を広げて行くのである。
読み終えて、この小説は面白いと思った。映画の続編になるようなストーリーではないけど、どこにでもいそうだけどちょっと風変わりな登場人物たち(ミセス・ロビンソンも)が織りなす会話、話のやり取りがとても面白い。
3 Comments:
う~ん、この続編というか本、実は興味あったんだよね・・・何十年もこの映画見てないけど、ラストシーン、笑わなかったんじゃなかったけ? 謎です。
YouTubeにありました。
http://www.youtube.com/watch?v=i9eIXN6Sp40
笑うんだけど、最後は何かこれからのことを考えているような表情になりますね。
ぜひ、読んでみてください。
うん、そうそう。こんなラストでしたね、思いだしました。笑ってはいましたね。
しかし、キャサリンロス綺麗だったよな~ 懐かしい。
前述もSpockでした。
Post a Comment
Links to this post:
Create a Link
<< Home