『フェルメール全点踏破の旅』
生涯で30数点しか作品を残していないオランダの17世紀の画家フェルメールの全ての作品を紹介してくれる。17世紀ということもあり、謎というかそもそも分からないことが多い画家だが、さらにその絵そのものが見る人に謎を投げかけているようなところがこの作家の魅力にもなっている。当時のオランダでは宗教画ではない絵の市場ができていたので、庶民の一般的な情景が絵になるようになったそうだが、宗教色が見えないというところも受け入れやすい点かもしれない。もちろんフェルメールのすばらしい絵を描く力があった上でのことだけど、住んでいた街並を描いた絵は、今の時代の作品と言われても分からないほど時代を超えたすごさを感じさせてくれる。
こういう本を読んでいると、ヨーロッパに行って絵を見て回りたくなるなあ。
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