『パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ』 (ミチオ カク)
宇宙はビックバンから約140億年経っているというのが現在の研究成果だ。ほんの10年前くらいまでははっきりしていなかった。この年齢に関係するのはビックバンからビッグクランチつまり宇宙は収縮して一点に集まって終わりを迎えるのか、それとも拡大し続けるのかという謎がある。これも現在では拡大し続け、宇宙は星と星の距離が離れ冷たい暗くて冷たい最後を迎えると考えられている。このシナリオの違いはちょっとした差によってもたらされる。ビッグバンとビッグクランチを繰り返した後、今の我々の住む宇宙があると考える学者もいる。
さらに宇宙の相対速度を計測すると、宇宙には目に見えない物質=ダークマターが全質量のほとんどを占めていることが分かってきた。目に見えない物質や目に見えないエネルギーを説明することができる可能性のひとつが、パラレルワールド(平行宇宙)なのだそうだ。SFではない、物理学者が大まじめに考えてその可能性を示唆しているのだ。おまけに近々パラレルワールドの存在を計測できることにもなるというのだからびっくりしてしまう。
もう少しで宇宙とは何か、なぜ存在するのかというような謎が解ける日がきそうでわくわくしてしまう。
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